第二章 人狼の噂

第二章 人狼の噂

君が次の『狩人』だ――
長閑な村を脅かす凶悪な事件に、人間と吸血鬼が立ち向かう。
黙して語らぬ狩人の骨は、一体何を示すのか?
さて、始めよう――汝は人狼なりや?


登場人物

◆ルー・ループス・カウフマン
教会機関に所属する、化け物殺しの審問官。
ロクスブルギーを見つけ出す目的を果たした今も、夜鬼を狩る仕事を続けている。
危険な夜鬼『人狼』の退治を命じられ、現地へ赴くことになる。

◆ロクスブルギー
曰くつきの棺の中で眠っていた『吸血鬼(ドラクル)』。
長い放浪の旅を終え、友人であるカウフマンと共に穏やかな生活を送っている。
カウフマンが危険な仕事に向かうことに反対していたが……。

◆ユンカー
カウフマンの前に『人狼』の村に派遣された審問官。
生真面目で職務に忠実な男だったが、帰らぬ人となった。

◆ヨハンネス
『人狼』の噂が立つ農村の長。
立て続けに起きる凶悪な事件に怯えている。

◆エミ
ヨハンネスの孫娘。都会の街に憧れている。
物腰は穏やかだが、気の強さを見せる一面も。

◆ヴェルナー
村の農夫。人相が悪く皮肉屋。
ユンカー審問官の遺骨を最初に発見した。

◆シュミット
村の医者。背が高く痩せ気味の男。
知人が『人狼』の犠牲となり、胸を痛めている。

◆リーザ
シュミットの妹。信仰心の篤い少女。
病で臥せっており、起き上がることができないでいる。

世界設定

人狼(ライカン)
巨大な狼の姿の夜鬼。人間を食らう非常に危険な存在。
人間に擬態する能力を持ち、巧妙に正体を隠すとされている。
吸血鬼(ドラクル)同様、非常に希少な夜鬼。

審問官(インクジター)
教会機関の中で、夜鬼退治を専門にする役職のものたち。
高い報酬を得る代わりに、その命は常に危険と隣り合わせである。

◆特殊聖隷弾
審問官の用いる武装のひとつ。
教会謹製の弾薬を多く用いた、夜鬼に致命傷を与える銀の弾丸。